No.20180318「ウンコと下痢と大腸がん」

振り向けばウンコ

 

 子供の頃、面白がって「ウンコ」と言っては、キャッキャ笑って、走りまわったものです。

 最近では、ウンコドリルなどもあるようです。

 

 しかし、高校、大学、と大人になると、恥ずかしくて誰も言わなくなり、興味もなくなります。大学での

講義の時でも学生に、自分でしたウンコは、必ず振り返って見るように ---振り向けばウンコ! と教えるの

ですが、なかなか実行する学生はいません。(しっかりうんこを見つめると、消化されなかったコーンやひじ

き発見、結構、消化されにくいものとか、排泄時間とか、わかるものです。)

 

 しかしです。ウンコからは多くの健康情報が得られるのです

 

1)黒いウンコ:腹黒いからではありません。消化管の上部(十二指腸など)で出血があると、消化管を下っ

てくる間に血液が酸化され黒くなるからです。---十二指腸潰瘍などの疑い、そのほか、ウンコの色で腸内細

菌の状態もわかるようです。

 

2)赤い綺麗な血液がウンコについていれば出血部位は近い。----痔、直腸からの出血の疑い。

 

3)大腸がんのサイン:大腸がんは自覚症状はなく、進行してくると----血便(血液が混じった便)、下血

(校門からの出血)、便が細くなる、下痢・便秘を繰り返す、残便感があるなどの変化

 

 日本うんこ学会という非営利団体もあるようです(私は、会員ではありませんが)。

 

 ちなみに、長男は、中学の時、授業中にウンコがしたくなったのですが、恥ずかしくて言えず、ずーと

ウンコを我慢し、とても苦しかったらしく、高校は絶対男子校へと。授業中でも「先生、クソ」と言って、

ウンコに行けたそうです。次男は、「母さん、あの有名県立高校は、勉強ばっかりで、ノイローゼになる子

もいるのに、そんな高校に僕を行かせる気か」と言われ、楽しく過ごせる男子校へ。

 ここから、全く話はかわりますが、私事です。

 

 私は、結構、腸内細菌は多いと自負しています。

 少々腐りかけていても、大丈夫、下痢しません。

 

 そして、時々、これは“やばいかな”というトウフとかあると、よし、“腸に賭けてみよう“ と食べて

みます。(さすがに、臭いもあり、明らかに怪しいと言う時は、食べません)

 

 なんともなかった時は、“やったー、腸内細菌の勝ち” と、密かに自分の腸の強靭さをちょっと自慢。

 

 負けた時はトイレに駆け込み、腹痛と下痢で唸りながら、“もう、こんな賭けはしません”と神様に誓います。

 みなさんは、絶対、真似しないように!

 

 結構、辛いです。

 

 さて、ここからが重要です。恥を忍んで私の下痢談をお話したのは、次のことが重要だからです。 

 

 図のブリストルスケールにもあるように、下痢の泥状便、水様便は、90%が水分です。殆ど水です。

 ですから、下痢が続くとき、大量の下痢の場合は、大げさに言えば、水が肛門から出たということです。

 

 よって、失った水分の補給が重要ということです。(貴方のウンコは、何番ですか?)

 

 特に、赤ちゃん、幼児の場合、下痢なのだから水分を取るとよけい下痢になりそうと思って、水分を控え

るお母さんがいますが、反対です。体の80%が水分の赤ちゃんにとっては(大人は60%が水分)、下痢での水

分損失は大きく影響します。

 

 水分が少なくなれば、熱も高くなり、高熱になれば、熱に弱い脳の細胞が障害されることもあるのです。

 赤ちゃんは、病気になるとぐずって、水やおっぱいを飲みません。そんなときは、すぐに病院へ行って、点

滴で水分補給をしてもらいましょう。